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修二会に想うこと [奈良に LIVE]

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河瀬直美監督による西局固定カメラ実況生放送を観る

まさかの堂本剛LIVE配信用に用意した接続コードがリモート参拝に使うとは思わなんだ。
部屋の灯りを消し聖域の内陣を真正面に正座し、ひたすら祈る。
まさか絶対秘仏間近の立ち入りを許されない内陣の須弥壇に震えます。
コロナ禍は1270回目の「修二会」を一般人に公開するという功徳を与えてくれました。
思えば東大寺創建時大仏の立像に国民の8割がなんらかの寄進をしたと伝えられてる。その当時も「疫病」(天然痘)の終息を願う祈りがあったと。
2020年の災いはNHK BS放送とYouTubeを通して東大寺さんの門戸が開き浄土と下界を遮る布がねじり巻き上げられた時に目にした景色は観てはいけない禁断を破る後ろめたさと、未知の秘儀を観たい好奇心で眠気がぶっ飛んだ。
練行衆(僧)の足には木製のサボのような木靴が叩き出す音で走りまわりはリズムを刻みまるで打楽器のようで、読み上げる声明の「南無観自在菩薩」ハーモニーに圧倒され続けた。

1300年前からの「不退」の行事は650年前に確立した能楽の世阿弥以前から続く故事で火と闇の祭り事のパフォーマンスが現存している奇跡を誇りたい気持ちです。
続けてる・・・凄いを通り越して「何が尽き動かす」のか、神仏習合の原型を間近に見てそう思う。
「神を信じ仏で護られる」本来の大和人の生き方を見て最近知る「春日龍神」の物語と一致した。中国・印度に行かずとも奈良三山が見せてくれる「釈迦の教え」なんだと納得している自分だったのです。
東大寺さんの「本気」余すとこなく公開して頂いたのでした。
八幡神も春日大社さんも登場するのです!
もちろん上は天皇、貴族、政治家、庶民も全員同じ扱いで護り幸せを祈祷、最後は全世界の祈り「コロナウィルス撲滅」です。
練行衆が実演してくれる「達陀」のショーアップされた完成度にもです。
炎と音と水の祈りの儀式・・・1270年(回)・・・
ENDLICHERI
木靴の音を聞いて思い出したのは2006年の記憶memoです。↓
真っ暗なステージでピンスポを浴び
ひとり孤独に鳴らし続けたタップの音
あの日の楽器も無い独りの音楽は 大勢のメンバーと楽しげに
ギター、ドラム、ベース、ピアノを演奏する現在になる前の孤独な音でした。
2006年みなと未来TANKに鳴り響いたタップの音でした。

ある時を境にフリーセッションの楽しみ方が変わった
そのきっかけはYOKOHAMAみなと未来の「タップダンス」
「足」という楽器で床に叩き付ける『音」でENDLICHERI☆ENDLICHERIの心の風景を見た
あの時から「音楽」はリリック頼りのメッセージから「すべての音は音楽になる』のを感じた。
足と床だけの原始的な「音楽」はダイレクトで、でストレートに感情が表現され涙が出て来た。
初めて見たときはオーデェンスは茫然自失でステージを見つめていた。
日を重ねた後半からは観客席からも「起きて!頑張って!」のかけ声もかかるほどになった。
あのタップダンスはその頃読んでいた「ぼくの靴音」と重なり心象風景はかなり辛いイメージが頭をよぎっていたのです。
本人たちに「伝えたい感情』があると音楽は、
泣く・笑う・哀しむ・苦しむ・楽しむ・怒る・喜ぶをちゃんと伝えてくれる。
斑入り椿2
本日の木靴の音から伝わったのも強い祈りでした。


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