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バニラ、アロマの謎の深さ [RADIO]

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昨夜から寝かせておいたフランスのおばァちゃんレシピのクレープ生地をグリルパンで焼いてみた。

一晩寝かせた為なのかモチモチとしっとりした焼き上がりでハムサラダとも相性が良い。ガレットに近い食事用のレシピです。お砂糖が入らず少々の塩・・・ですからね。

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薄焼きにしてマスカロポーネ、ブルベリージャム、苺シロップとスイーツにも良いのです。クレープが甘くないのでたっぷり乗せられる。

不安だった「バニラエッセンス小さじ2」の量が多いのではご指摘を調べてみた。

バニラ着香用にはバニラエッセンス、バニラオイル、バニラビーンズの3種がありそれぞれエッセンスはアルコール抽出のため冷たい菓子、アイスなどに使用。オイルは焼き菓子に、ビーンズは高級で高額なのでた種を抜いても、サヤ繰り返し使う。しかも天然バニラは発酵食品で天日干しと発酵を繰り返して香りを高める手間のかかる食品でした。

子供の頃から「明治屋バニラエッセンス」がバニラの香料と思い込んでいたから本物のバニラビーンズは格段に奥行きのあるえもしらぬ芳醇なものでした。

バニラシュガー用に買ってあったビーンズを使ってオイル漬けを作る過程で指先には例えようもない良い匂いがついてズーッと消えない、香水の原料にも人気な理由です。

これなんだね、フランスの卓越した香料文化の真髄は。。。お菓子や紅茶にも妥協しないでふんだんに使うのです。ネット情報でタヒチ産が最高品質とあるので我が家を調べると、マイヨット島が産地です。知らなかったのですがアフリカ寄りに位置するフランスの海外県で未だ独立はされてないがバニラ、イランイラン、コーヒー等の産地で本国へ輸出しています。歴史で習いましたがフランスと植民地の関係をバニラで知ることができました。しかも、発酵食品、燻製のようにしなびた焦げ茶の10cmのバニラビーンズが1万円です。これはフランス人に納豆の芳香な味わいを見た目や匂いで理解させるのと同じで自分もバニラビーンズの奥深さを見過ごしていました。

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バニラオイル、作って見た。今回のクレープ生地には市販のエッセンスを使いましたがアルコールは焼くと匂いが飛ぶので殆どバニラの匂いはしません。オイルでじっくり抽出、あるいはバニラのサヤを割いて中の種を使えば最高級のクレープになるんだと思う。作業中にドンドン香りが飛び出し至福なアロマが充満します。バニラビーンズには多幸感を与える作用もあり甘さの強さゆえ「お砂糖断ち」にも嗅覚からコントロールできるんだそうだ。

調べると・・・深いね香水文化。

Nijiさんばぁちゃんのレシピ小さじ2杯から少し謎が解けた気がします。

それでも、バターやミルク小麦粉はニュージーランドや日本国産です。故郷の味には程遠いのかもしれません。

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クレープの皮は作り置きで冷凍、ちょこちょこつまみ用にします。

あらかたの小麦粉を使い、料理用があとわずかになり、まるで食糧難の時代みたいだ。


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