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人が般若になるとき [奈良に LIVE]

金曜日は「俺の家の話」
第四話

母子物語
般若

笑とりの落としネタ満載の回でした。
鐘後見(小道具大道具の中で一番の重量で大物)で前振りしてスタート

妹、舞さん役の
江口のりこさん
面をつけなくても
子を叱る形相にギョッ!
般若
親の都合で叱ると般若顔で子供の目に映ると
鬼婆
となるんか
親の都合で甘やかすと女面(深井か近江面)。
役者さん、ってすごいのです。

第四話の新作能は
寿限無之落前
母物→子と別離→怨霊→再会→地獄の物語
演目「百万」が母子別離物で少し似た話だった、奈良西大寺付近、迷子で拾った少年を連れて京都へ出かける男、子を見失った母親は狂女となり子供会いたさの舞を踊り子と再会。母子別れの話がとても多い能楽なのでした。
そして場所に奈良「西大寺登場」付近だけどね。
池袋西口公園でのロケにI/W/G/Pファンも騒然としたと思う、そして母親モノの視点の感想だと、きっと観て下さってるであろう森下愛子さんにカムバックして再びドラマに出て欲しい、と思う回でした。
道成寺の鐘は一気に落として大蛇登場の為重い大鐘を落とされる中に入る主役も命掛け。舞台で一発勝負の落とし役の鐘を操る後見役は需要なのだそうだ。大鐘の中で女が毒大蛇に変態し人々を襲う役なのです。大鐘の後ろに隠れてる寿限無が放つ「捨てられ拾われた子」のラストの心境の台詞が痛かった。
タイガー&ドラゴンが落語の噺と絡めたのと同様に能楽の演目と現代の「俺の家の話」が見事にシンクロしているのです。

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